私は九州某県の広告代理店で、WEBデザイナーとして勤務しています。
不動産会社や住宅メーカーを主なクライアントとしており、少し特殊な立ち位置の会社です。設立当初、ホームページを持っていなかったクライアントのために、私の所属するセクションが設けられたと聞いています。
「行政書士」との出会いは一人の先生から
会社の取引先の元重役で、定年退職後に宅建業と行政書士の事務所を開業された方がいらっしゃいます。
ここでは、その方を「Mさん」と呼びます。
Mさんとは、開業時のホームページ制作をきっかけに、その後もパソコンの設定や買い替えのご相談など、プライベートなことでもやりとりを続けていたところ、ある日、「県の行政書士会のWebサイトを制作してもらえないか」と声をかけていただきました。
ぼんやりと抱いた「定年後のもう一つの道」
正直なところ、「行政書士」という職業についてはほとんど知識がなく、
「宅建試験に合格した人が、次に挑戦しようと一度は考える資格」くらいの認識しか私にはありませんでした。
Webサイト制作の打ち合せのために行政書士会の事務所を訪れ、Mさん先生を通じて他の先生方ともお会いする中で、私の中で少しずつ“運命の歯車”のようなものが回り始めていたのかもしれません。
行政書士は「士業」と呼ばれる職業のひとつ。
その多くは、個人で事務所を構えて業務を行う「自由業」のスタイルです。
実際にお会いした先生方も、会社勤めを経て一念発起し試験に合格された方や、公務員時代の経験を活かして独立された方など、「一匹狼」のような生き方をされている方ばかり。
そんな姿が、会社員である私にはとても魅力的に映りました。
先生方のご協力もあり、行政書士会のWebサイトは無事に完成。
業務内容にもようやく理解が深まり、「定年後に宅建業と行政書士の事務所を構えるのもいいな…」などと、ぼんやりと思うようになっていました。
コロナ禍で変わった「働くということ」の価値観
2019年末に新型コロナが発生し、翌年からは世の中が一変。
外出を控え、マスクを手放せない日々。
社内や取引先で感染者が出れば「濃厚接触」や「クラスター」で休業…
そんな中、会社も経営方針を大きく変え、効率やコストがより強く求められるようになりました。
しかし、私たちのようなクリエイティブ職にとって、クライアントとの信頼関係は数値化できるものではありません。
専門的な知識や言葉にしにくい「感覚」は、数字には表れません。
考え抜く時間や、試行錯誤する時間が「無駄」と見なされるようになり、
納品物に対して「この価格で何時間かかった?」「単価が合ってない」と、業務改善のために会社で目を光らせるコンサルタントからの指摘が日常になっていきました。
WEBデザインの仕事は好き。でも、それだけでは満たされない
そんな環境でも、Webデザインの仕事そのものは好きなので、
どこかに楽しさを見出しながら、日々技術を磨き、クライアントに喜んでもらえるよう努力は続けています。
とはいえ、以前のようにモチベーションが上がることは、もうほとんどありません。
長くなってしまいそうなので、今回はここまでにしたいと思います。
次回は、このような環境の中で、なぜ行政書士試験にチャレンジしようと思ったのかを、さらに掘り下げて綴っていきたいと思います。




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