『知る』と『分かる』

勉強法

前回に続き、今回は試験勉強に入る前の「心の持ち方」について、もう少し掘り下げてみようと思います。


その動画、本当に“勉強”になっていますか?

突然ですが──皆さん、試験勉強中に分からないことが出てきたとき、どうしていますか?

  • ネットで検索する
  • 該当するテキストの箇所を読み返す
  • Youtubeで解説動画を見る

おそらく、こんな感じでしょう。

中には、
「Youtubeで調べていたはずが、気がつけば他の動画を次々と観て、いつの間にか“休憩タイム”に突入していた」
なんて経験、ありませんか?

……私はあります。


Youtubeの行政書士コンテンツをざっくり分類すると

行政書士試験に関するYoutube動画を細かく紹介するつもりはありませんが、ざっくり分けると以下の3つに大別されると思います。

  1. 予備校が運営するプロ講師による講義動画
  2. 現役の行政書士が個人で配信している勉強法や体験談
  3. 法律そのものへの理解を深める、アニメ調の教養系動画

どれも一見有益そうに見えます。実際、役立つ部分も多いです。
ただし、注意点もあります。

  • 予備校系:セットや音声、資料などのクオリティは高く、分かりやすい。ただし、多くは“導入部分”のみ無料公開で、本編は有料講座へ誘導する形式。
  • 個人配信の行政書士:勉強の体験談やアドバイスを届けてくれるが、中には露骨に教材販売が目的なケースも。
  • 法律系アニメ動画:分かりやすく癒し系。しかし、掘り下げようとすると有料会員になる必要があることも多い。

つまり、どれも一種の“ビジネス”です。

もちろん、それが悪いとは言いません。
予備校に入る、有料教材を買う、有料動画を見る──
どれも目的が明確で、自分の助けになるなら活用すべきです。

ただ、このブログのスタンスは少し違います。


安く、工夫して、どうにか合格するスタイル


このブログは、市販のテキストを買うのすら「高いなぁ」とぼやくサラリーマンが、いかに安く上げて合格するかをポリシーとしているわけで、ご覧になっている方も経済的に余裕がない方が多いと思います。

なので、お金をかけない工夫や視点を中心にお伝えしたいのです。


合格時、Youtube動画はほぼ見ていなかった

実際、私が合格した年──Youtubeの行政書士関連動画は、ほとんど見ていませんでした。

唯一見ていたのは、テキスト「トリセツ」に付属していた無料の解説動画くらい。
それ以外の“有名どころ”は、2回目・3回目の試験あたりからだんだん見なくなっていきました。

理由は簡単です。

見始めると止まらないから。

……というのもありますが、もっと大きな理由はこれです。


「分かったつもりで、頭に入っていない」
これに尽きます。


教える側と学ぶ側の“ズレ”

私は学生時代、学習塾で講師のアルバイトをしていました。
クラスは成績順で分けられ、私はどちらかというと下位クラスを担当することが多く、
「この子たちを伸ばしてやろう」と頑張っていた記憶があります。

  • 分かりやすい例え話を用いたり
  • 数学の問題であれば一緒にプロセスを探ったり
  • トークで飽きさせないように工夫したり

……でも、子どもたちの成績って、そう簡単に上がらないんです。

なぜか?

「分かったような気になってしまう」からです。

つまり、“なんとなく知っている”だけで、深く理解していないのです。


「知っている」≠「分かっている」

講師側は、すでに答えも理屈も分かっているから、当然スムーズに解説できます。
けれど、それを聞いて「ふむふむ」と思っただけでは、本質的な理解には到達しません。

理解するというのは、

  • 基礎がわかっていて
  • 理屈が説明できて
  • 応用できる状態になっている

この3段階を経て、ようやく「分かった」と言えるのだと思います。

そして、そこに至るためには、

分かるまで、何度も繰り返し、頭に染み込ませる

というプロセスが欠かせません。


動画を見る勉強法の“落とし穴”

Youtube動画も同じです。
先生方はすでに分かっているから語れるし、聞いているこちらは「分かった気」になってしまう。

でも、その後に問題を解いてみて、はたして解説の内容が頭に残っているか?

  • ちゃんと覚えていて活用できたなら、それは「分かった」状態。
  • 解けなかったなら、それは「ただ見ていただけ」なのかもしれません。

この視点を持つだけでも、自分にとって今、何が足りないのかが見えてくるはずです。


勉強において「恥」はない

偉そうなことを書いている私だって、「分かったつもり」で玉砕してきました。
だからこそ、声を大にして言いたいのです。

  • 問題が解けない
  • テキストの内容が理解できない

それは、恥でも失敗でもありません。

むしろ、それをどう理解し、積み重ねていくかが“本当の勉強”なのだと思います。


最後に

Youtubeを否定するわけではありません。
ただ、それに頼りすぎて「分かった気」に甘んじていないか──
その視点は、合格に向けて非常に大切だと感じています。

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